『あやかしびと』及び『あやかしびと―幻妖異聞録―』のネタばれを含みます。ご注意ください。
こんなところまでご覧いただき、ありがとうございます。実はSSを書くのは初めてだったのですが、お楽しみいただけましたでしょうか。少しでも面白かったと思っていただけたなら幸いです。
で、ここではSSを書いてた時に考えたことや反省したこと、そしてSS中の解釈について少し書いてみようというか言い訳してみようというか、そんな風に思います。大したことは書いていませんが、お時間のある方、興味のある方はお読みいただければと思います。
まず、八咫鴉、静珠編について書いてみます。
最初は、「義経を導く八咫鴉、だけど、最後に頼朝の悪心にやられて、正しく導くことができなかった、悔しがる八咫鴉」とか具体的なエピソードを作ろうかと思ったのですが、そもそも自分は歴史に詳しいほうじゃないし、長くなりすぎそうだし、次々とエピソード重ねて、「時代の裏には八咫鴉がいた!」みたいなノリになってしまいそうだったのでやめました。
でも、もう少しちゃんと、八咫鴉が郷導者として頑張ってるところを描いたほうが良かったのかな、と反省してます。
次に、双七、すずルートです。三年後のお話にしたため、生徒会の面々の進路とかをどうするか困ってしまいました。会長、刀子先輩は最終決戦前の会話から、大学に進学してるかなぁ、と考えあんな感じに。
他の面々の進路も妄想で書いてしまったのですが、そんなことしてよかったのかなと少し不安です。ただ、会長と刀子先輩のどちらが残るのか、という決着だけは、書けませんでした。自分ごときが書いちゃいけないような気がして……。それと、会長を登場させられなかったのは心残りです。
薫さんとすずの和解についてですが、薫さんルートの黒すずの暴走っぷりは
1 双七くんを取られる、双七くんに捨てられる、という恐怖
2 涼一くんと薫さんに自分と母様を重ねていたのに、それを裏切られた時の悲しみ
3 涼一くんを裏切ったことに対する怒り
これらが一気に混ざり合い、黒い感情になってしまった結果だと思うので、すずルート後で、
1´ 双七くんと気持ちを確かめあった
2´ 母様とも再会して互いの愛情を確認しあった
3´ 薫さんが涼一くんを庇い、ひどい目にあっていたことを事前に知った
という場合は、薫さんルートのような悲しいことにはならないんじゃないかなー、と思うままに書いてしまいました。
SSで生徒会メンバーが集まった後、トーニャが言及している、すずの変身についての会話についてです。実はこれPC版のトーニャルートで、トーニャが「Cです」と悲しい嘘をつくシーンが、PS2版ですずの変身に関する会話に差し替えられていて、その部分で語られていたものです。
このSSは本来すずルートの後日譚なので、トーニャとすずはこの変身に関する会話をしてないはずなんですが、いれてしまいました。実はこのSSを思いついたのは、このすずとトーニャの変身についての会話がきっかけだったりします。なので、申し訳ないのですが、勘弁してください。それに体型に関する会話なら、いつでもしそうですし、あのふたり。
ただ、すずの変身に関する解釈が、SS中の解釈で正しかったのかが不安です。もしかして、どんどん成長した姿に変身することは出来ても、止まることは出来ない、という可能性は無いだろうか、とか。
そして「輝かしき日々、再び」エンド後の双七くんの解釈についてです。ネットなどを見るに、大きく分けて、
A 双七くんは人間に戻っていて、普通に寿命がくるんじゃないか
という解釈と、
B 八咫烏の体を得たのだから長生き、あるいは不死なんじゃないか
のふたつがあるみたいなのですが、私はBと解して書いてます。具体的には
「約束」=あやかしびととなったすずと人間の双七くんが現世で過ごすエンド
「あやかしびと ふたり」=あやかしびととなったふたりが幽世で過ごすエンド
「輝かしき日々、再び」=あやかしびととなったふたりが現世で過ごすエンド
こんな風に考えてます。
SSではなにやら理屈をこねましたが、実際のところ、そう考えている理由はひとつ。三つのエンティングのなかで、ひとつくらい、「あやかしびと」としてすずと日常を生きていくエンドがあって欲しいと思うからです。
せっかく再開したのに、五、六十年後にはまた、すずを残してお別れ、とか考えたくないです。というか、意地でも考えませんヽ(`Д´)ノ
最後に、登場人物たちの魅力を多面的に描ききれなかったのが、最大の反省点です。もっといろいろ描けるようになりたいなと思うのですが、下手に描くと「○○(キャラ名)って、こんなこと言わないよな」みたいな感じになってしまいそうで。
読んでるだけでは気づかなかった、二次創作の難しさを感じました。次になにか書くときは、もう少しうまく書けるようになりたいなと思います。
それでは、長々とお付き合いいただき、本当にありがとうございました。