ベルモントは遥か彼方 あとがき

 『月光のカルネヴァーレ』のネタバレを含みます。ご注意ください。

 

 あとがきまで読んで下さっている方、ありがとうございます。

 

 さて、まず最初に言っておかなければならないことがあります。

 それは、このSSが『月光のカルネヴァーレ』システムスクリプト担当の徒歩十分氏の製作後記絵に刺激されて描かれている、と言うことです。『月光のカルネヴァーレ』クリア後、LINER NOTESで見れる特別サイトの絵のことです。

 この絵は記憶喪失エンドのルナリアを想定して描かれているのかな、とも思いましたが、ロメオ団長エンド前のSSに描いてしまいました。

 それに、私のSSがあの絵の魅力を削いでいるのではないか、と思ったりもします。

 ですので、もしも問題がある場合は、メールアドレスにメールで知らせていただければと思います。

 

 あ、あと、素敵な絵なので未見の方は是非どうぞ!

 

 

 では、あらためてSSについて書いてみたいと思います。

 当サイトの『あやかしびと』以外のコンテンツ第二弾、『月光のカルネヴァーレ』SS「ベルモントは遥か彼方」完成しました。

 『月光のカルネヴァーレ』をコンプリートした勢いで書き始めたのですが、かなり苦労しました。どうだったでしょうか。少しでも楽しんでいただけたとしたら、幸いです。

 ここでは、製作に中に考えたことなどを書いてみたいと思います。

 

 

 まずはこのSSを書いた動機について。

 正直に言って、このSSは思いっきり蛇足なのかもしれないという気がします。

「役に立つ人形でいい。愛されなくてもいい。人形には人形の幸せがある。役に立つから、ただ側に置いてほしい。それだけで幸せだから」と望むルナリア。

 そのあり方は凄く真摯なもので、ロメオ団長エンドは、その二人あり方が非常に綺麗に描かれていたと思います。

 それだけに、正直、このSSは蛇足以外のなにものでもないのでは、と思うのです。

 そもそも、あのエンドでルナリアとロメオを繋ぐ関係が、愛なのか相互依存なのか、その意見すら、人によって違うかもしれませんし。

 でも、書きたかったんです。このSS。具体的には、ロメオに「ルナリアが好きだ」と明確に言わせたかったんです。だからこのSSは、思いっきり自己満足なのだと思います。読んで時間を損した、とペルラさんのようにお怒りの方、いらっしゃったらごめんなさい。

 そんなSSですが、おもしろかったと思ってくれる人が、ひとりでもいてくださったら、これ以上の幸せはありません。

 

 

 人物描写について。

 次に、人物の描き方についてですが、難しかったです。本編通りの性格に描けたかいまいち自身が持ててなかったりします。特にロメオとルナリアとペルラ。本編どおりの性格になるよう注意したつもりですが、自分ではいまいちわからないんですよね、書いてると客観的に見れなくて。上手く描けているといいのですが。

 それと、人物同士のやり取りが、あまり多くのバリエーションを描けなかった事も反省してます。

 どうにもいくつかのシーンが、本編の焼きまわしな感じになってしまいました。もっと人物を上手く把握できていれば、色々描けるのかもしれませんが。今後の課題です。

 

 

 文体について。

 この「月カルSS」では原作の地の文をあまり強く拘らずに書いてみました、というより、そういう書き方にならざるを得ませんでした。原作の地の文は、簡素であるがゆえに独特というような、個性的な文章なのですが、そのような文章でSSを書ききることが、私には出来なさそうだったので。

 もちろん、地の文だけの話であって、人物の口調などは、原作と比べて変にならないよう出来る限り注意したつもりですが。

 

 

 SSの舞台について。

 舞台はイタリアの地方都市としてますが、私はイタリアについて詳しくないです。ですので、変なところがあっても許してください。

 

 

 台詞について。

 あとは、SSでのルナリアの「このマフラーも私も、ロメオさんのものなんです」という台詞についてです。実は私ことMILDは「私はあなたのもの」とか「おまえはおれだけのもの」とか、そういった台詞はあまり好きじゃありません。だから、自分がSSでこういう台詞書くなんて、思ってもみませんでした。

 が、それはあくまで普通の恋愛の場合。ロメオとルナリアの関係の場合はこういう台詞は合ってるんじゃないかなと思います。

 

 

 では、最後にどうでもいい話を。

 私は、SSにタイトルをつける際に、いくつか候補を挙げる場合があります。

 自分で言うのもなんですが、私はセンスないみたいなんで、あれこれとタイトルを考えたりするんです。

 で、その中から没になったものをちょっとだけご紹介、というこの企画。名づけて、

「そのタイトルは没で賞!」

 ……ごめん。この企画のタイトルからしてベタベタで。ほんっとごめん。だからペルラさん並に蔑んだ眼で笑うのは止めて。

 では、気を取り直して、栄えある第一回、このSS「ベルモントは遥か彼方」の没タイトルは

「君が好きだと叫びたい」

 でしたー。どこぞのバスケアニメのOP的なこのタイトル。正確には「(ロメオに)ルナリアが好きだと叫ばせたい」だったり。

 没理由=これ、SSのタイトルじゃなくて、俺の願望じゃん。

 それでは第二回にご期待ください。さよーならー……いや、第二回があるかは不明ですが。

 

 

 と、取りとめのないあとがきでしたが、以上です。それでは、ここまで読んでくださった方、ありがとうございました!

 

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